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文とか絵とかのブログ。パロとか、けも耳とか色々遠慮なく上がります。
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身内にずっと「おっさん竹谷」「おっさん竹谷」言ってた話しです(どういう事だと
おっさん竹谷が書きたくて作った話しなのに、今のところの流れでいくと竹谷の存在思ったより薄そうです←
相変わらず暗い上に、ちょっと長くなりそうなので覚悟してお付合い頂ければと思います。
ちなみにあえて先にお伝えしますが...注意事項が軽くネタバレだなぁ...でも後で言われてもって話しですもんね...;
あれか、反転するか...?注意事項反転てアリですか...;
ちょっと注意事項反転します(笑
どんな小さなネタバレも見たくない。そしてどんな暗さも展開もどんと来いな方は注意事項飛ばしても大丈夫ですが...でもあくまでそこは自己判断でお願いしますね><
あ、ちなみにエロ的な注意事項はありません。そういうシーン無いと思うので(笑
今回は特に注意する事はありませんが...ゆくゆくの展開で注意事項の内容になっていきます。
では、下記注意事項です↓
・出てくるキャラはみんな基本成長しています。
・暴力表現(というか血表現とか)に割と遠慮がないと思います。
・死ネタです。
・転生ネタです。






忍術学園の進級試験は、普段の穏やかな雰囲気からは到底想像もできない程に過酷だ。
元々『忍び』というその存在自体が、どんな身分と比較しても比べようもない程にシビアな存在であるのだから、当然と言えば当然である。
その進級試験には『もしも』がない。
『もし』その試験で及第点を取れなかったのなら、それは学園を去る時であって、もう一度その学年で学び直すという事は許されていなかった。
『忍びとなり得る者』と『忍びになり得ない者』。言葉通り『篩いに掛けられる』のだ。
普段の試験であれば一夜漬けの付け焼き刃でどうにか及第点まで持ち込めようとも、この進級試験はそうはいかない。
進級の時期になれば学園中がピリピリとしだし、各所で訓練やら調べものやらに勤しむ生徒ばかりになる。
そしてなかでも5年生から6年生に進級する際の試験は特に過酷で、極限の体力、精神力、知力、持てるだけの能力を全て求められた。
だから今回その6年生進級試験に挑む兵助、勘右衛門、三郎、雷蔵、八左ヱ門の五人は、一人で試験の前準備をするには限界があると、五人でお互いの得手不得手を補いつつ試験への前準備をする事にした。
お誂え向きと言おうか、五人はまるで特性がバラバラで、だから自分の得手を教えることができたし、また自分の不得手を教わることができた。
そうして迎えた進級試験は、一週間に及ぶサバイバル訓練で、山一つ使っての勝ち抜き戦であった。
学園からは何一つとして支給はされず、武器も食料も全て自分で準備をする。
持ち点は5点で、負ければその一点を失い、勝てばその一点を得る。禁止事項はただ一つ。命は取るな。
勝ち抜いたからと言って進級が約束される訳ではなく、負けたからと言って落第する訳でもない。
その一週間でただ忍びへの適正が試されるのだ。
一週間、独り山の中で過ごす孤独。いつどこから敵が現れるか知れない恐怖。
知略、謀略。
命さえ取らなければなんでも許されるその状況。
そしてどのように考え行動すれば及第点が貰えるのか分からない、先の見えない焦燥感。
それらを何とか必死でやり過ごして、結果五人は無事その試験をパスした。
肉体的にも精神的にも過酷だっただけに、支給された濃緑の制服をその腕に上げた時の喜びと重みは果てしなく。
同じく進級が決まった同級生達も沸き上がる喜びを堪える事などできないようで、誰も皆言葉にできず無言でただじっと感慨深げに腕の中の濃緑を見つめていた。
その日の授業を終え、いつものように一人部屋である八左ヱ門の部屋へ行けば、みんなで新しい制服を着てみようじゃないかという話しになった。
この一年間着慣れた濃紺の制服を脱ぎ。憧れた濃緑の制服に袖を通す。
すっかり見慣れていた為に、皆のその違和感がおかしくて。
お互いに似合わないなと指を差し合い笑う。
そんな中で一人だけ。
八左ヱ門だけはそれ程に違和感も無くその色を着こなしていて。
むしろ濃紺の制服よりもその色が似合って見えて、こと八左ヱ門に対しては特に面白いまでの負けず嫌いを発揮する三郎が、びしっと指差して「お前は少々老け顔だからその色が似合うんだな!」と貶しているのか誉めているのか、意味の分からない事を言った。
それに対して、八左ヱ門もニヤリと笑って「そうか、似合ってるか。大人の男はこういう落ち着いた色が似合うもんだからな」と煽る。
そうしていつものごとく楽しげな二人のじゃれ合いが始まれば、三郎には雷蔵、八左ヱ門には兵助の仲裁が入り、それを我関せずとにこにこと楽しげに笑う勘右衛門。
そんな光景が、少なくとも卒業までは続くのだと思っていた。
ずっと永遠に続くなど、そんな生易しい事を恥ずかしげもなく言えるような子供でもない。
それでも、卒業まではこの五人でこうして揃って助け合い居られるのだと、それは思っても許されるだろう。
しかし...


なあ、覚えているか八左ヱ門。
あの美しく穏やかだった日々を...できることなら...

できることならば『あの時』から、全てやり直せたら俺たちは何か変わっていただろうか—

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