ア.リ.スパロ3：笹豆腐

すいません楽しすぎてまた書きました＾＾；
ハマったらとことんな盲目型ですお恥ずかしい´///｀；
笹豆腐ばっかりですみません。だって好きなんだ笹豆腐´///｀
そして帽子屋竹谷妄想が止まらないんだ...´///｀
今回もお茶会でイチャコラしてるだけの話しです。バカップル乙（笑

そして本日「変態竹谷」「ビッチ久々知」警報が発令されています...酷いです（笑
竹谷がヤンデレ気味？私ヤンデレの定義がどこからどうなのかよく分からないんですけど...；
ひとまず中二である事は間違いないと思われ...あ、いつもの事ですかそうですか*´▽｀*
そんな感じなので、
「竹谷は健全で爽やかじゃないと認めない！！」
「久々知はとても純粋で穢れてなどいない！！」
そんなポリシーをお持ちの方にはおすすめできません...；
「いいえ、私どんな二人でも愛せるわ」
そんな大らかなお心をお持ちの方は、どうぞ読んでやってくださいませー＾＾

いつものように部屋の隅の振り子時計が三度鳴るのと共にこの部屋の戸を開けた兵助が、その音に頭の上の黒く長い耳の先をぴくぴくとふるわせながら、いつもの椅子に無言でどさりと腰掛ける。
それがパーティの開始の合図。
さぁ今日も始めようか、二人だけのティーパーティを。

今日のメニューは木いちごのプディングとアッサムのミルクティー。
木いちごの果汁で薄いピンク色をしたプディングにふんだんに実を盛りつけて、少し甘めに煮たジャムをたっぷりかけて。それからコクのあるアッサムには今日絞りたての新鮮なミルクをつける。
先にプディングを切り分けて兵助の前に置いてやったら、無言でさっさと食べ始めるのもいつもの事だ。
今更それに気を留める事なく続けて紅茶をいれてやれば、すぐにまたそれを口に運ぶ。
「おかわりは？」
自分用にも紅茶をいれて席に着く頃にはプディングを食べ終えていたので、そう声をかけたら無言で皿を差し出された。
はいはい、少々お待ちをお姫様。
そう笑って言って皿を受け取ったら睨まれた。
この我がままなうさぎは、そう呼ばれるのが気に食わないらしい。しかし俺は気に入ってるんだ。なかなかうまくお前を表してる呼び名だろう？
最初の頃こそ、無表情で黙々と出した菓子を口に運ぶ兵助に「美味いか？」「気に入ったか？」そう一々問いかけていたものだったが、今はもう、そうする事など必要ない。
なぜならこの男は気に入らないものには手もつけないからだ。こうしておかわりしてまで口に運んでいるのなら気に入った証拠。
それさえ分かれば酷く分かりやすい男だった。
手を留める気配もなくプディングと紅茶を交互に口に運ぶ兵助の向かいに腰掛け、器の中身が尽きたら足してやる。
そうして満足して手を止めるまで、向かいで同じく無言のままその様を見つめる。
俺が作った菓子を口に運ぶその様を。

その何と官能的な事か

俺の作った物をそうして食べ続けて
血をつくって肉をつくって細胞の隅々に至るまで
お前のなかを全て俺で満たせばいい

その時。
それまでよどみなく口に運んでいたフォークを持つ手がぴたりと止まる。
もう満足したかと口元に合わせていた目を僅かに上げると、その視線を圧力として感じたように、頭の上の耳がぴくりと揺れた。
そして伏せられた長いまつげの向こう側から、ちらりと伺うように寄越された目と目が合った。
だからその顔に向かって、できる限りの甘さと愛しさでもってゆっくり、優しく微笑んでやれば。
一瞬その大きな目を見開いて。
次の瞬間、その目の中に熱が生まれるのを視た。

「はち...」
「ん？」
甘く囁くその呼び声に、しかし何も気付かない振りをしてどうしたと短く返事をしてやれば
「はち」
次には、はっきりと熱を主張するその声で再び俺を呼ぶ。
それと一緒に足にするりと絡む、兵助の華奢な足の感触。
ゆっくりと触れるか触れないかのその位置で、ふくらはぎから太ももへと撫でるその動き。
それをする兵助の顔には明らかな欲が浮かぶ。
その欲を見て取って、歪む口元を隠す術などありはしない。
ガチャリと音をさせて乱暴にどかした食器から、洗い立てのテーブルクロスに紅茶やプディングのジャムが跳ねて染みができるが、そんな物今はどうだって構わない。
身を乗り出してテーブル越しに兵助の形のいい頭を引き寄せれば、待ちきれないとばかりに自ら体をその上に乗り上げて。どちらからともなくお互いを貪り合う。
結局そうなるのもいつもの事。

さあ今日も楽しもう、二人だけのティーパティを。