文とか絵とかのブログ。パロとか、けも耳とか色々遠慮なく上がります。
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ようやっと書けました。土井きり親子!
土井きりも大好きなんです...ていうかむしろ私の忍における原点なんです...*´∨`*
そんな訳で、実は私アニメはかなり昔から見てたんですが、オタクとして意識し始めたのは数年前からでw
その初期の頃にたぶん一番始めに作った話じゃないだろうか...これ...w
漫画が描けなくてうんうん唸ってたらここまでずるずる引っ張ったっていう...もう小説書く事思い出させてくれた友人のMHには感謝してもしきれないよね!!ありがとう!!いつもお世話になってます(笑
この頃まだ全然5年生の存在どころか、6年生の存在も知らなかったんだ...今考えるとびっくりですね!!ww
個人的な土井きりは、「甘やかすのも対等な大人」と「大人である事を余儀なくされた子供」だと思う。
そんな感じで読んで頂けると...;ここで説明しないと分からない文章書いてるのが切ない話しです;
ちなみに私の土井きりは成長しない限り親子です^^
土井きりも大好きなんです...ていうかむしろ私の忍における原点なんです...*´∨`*
そんな訳で、実は私アニメはかなり昔から見てたんですが、オタクとして意識し始めたのは数年前からでw
その初期の頃にたぶん一番始めに作った話じゃないだろうか...これ...w
漫画が描けなくてうんうん唸ってたらここまでずるずる引っ張ったっていう...もう小説書く事思い出させてくれた友人のMHには感謝してもしきれないよね!!ありがとう!!いつもお世話になってます(笑
この頃まだ全然5年生の存在どころか、6年生の存在も知らなかったんだ...今考えるとびっくりですね!!ww
個人的な土井きりは、「甘やかすのも対等な大人」と「大人である事を余儀なくされた子供」だと思う。
そんな感じで読んで頂けると...;ここで説明しないと分からない文章書いてるのが切ない話しです;
ちなみに私の土井きりは成長しない限り親子です^^
「はい、きりちゃん。これ今回の分ね」
いつもありがとうねぇ。そう言って、きり丸から背負い紐ごとすやすやと気持ち良さげに眠る赤ん坊をその背に移し、八百屋の奥さんは数枚の小銭をくれた。
それを手のひらで受け取り、きり丸はいししと笑う。
「まいどで〜す!また何かあったら遠慮なく言ってください、何でもしますんで」
ほくほくと頬を赤らめ営業トークをしつつ、きり丸は手のひらの小銭を確認して嬉しそうに握りしめた。
そんな様子に奥さんは「あらそう?」と言いつつ、その後に「でもねぇ」と続けたので、きり丸は気になって顔を上げる。
すると頬に手をやって心配そうに見下ろす奥さんの顔と目があった。
「きりちゃんもまだ子供だろう?学校のお金っていうのはそんなに高いのかい?」
心配そうに聞く奥さんの様子に、しかしきり丸は少し訝しげに眉を寄せた。
「え?いや、そんな事は...」
これは自分にとって良くない方にいきそうだ...そんな予感がした。
その矢先。
「まだまだ遊びたい盛りでしょうに...。あんまり頑張りすぎないで、休む事も大事だよ?たまには息抜きに、ぱっと遊んで甘えなさいな」
なんなら、あたしだっていいし。
ね?と慰めるような奥さんの様子に、きり丸はにこりと笑って言った。
いやいや、そんな大丈夫っすよ。元々体動かしてるのが好きな貧乏性だし、商売も性に合ってるんで!こうして実入りがあると達成感もあるしー。
そう言ったきり丸に、奥さんはにこにこと笑って「そう偉いのねぇ」そう言った。
「でも無理はするんじゃないよ」母が子にするようにその頭を撫でた。
じゃあ、また何かあったらよろしくねぇ。そう言う奥さんとそこで別れ、きり丸は家の方へと足を向ける。
—家と言ってもきり丸の『家』ではないのだけれど...
戦孤児であるきり丸に『自分の家』はない。
普段はそれでも在籍している忍術学園の一年は組長屋に自分の部屋があるので何とかなってはいるが。
しかし学園なのだから長期の休みでもって学園を出ねばならない時期もある。
そんな時には学園での担任である土井半助の家に居候していた。
だからこの場合も『土井半助の家』に向かっているというのが正しい。
さっき子守りのバイトでもって貰った小銭を握りしめ、きり丸は足下に目線を落として『土井半助の家』に向かう。
「.......」
少しずつ少しずつ歩む速度が早なってきて。
そして最後には走り出す。ぎゅっと歯を食いしばって。
走ればすぐに着いてしまう、その長屋。
引き戸を走ってきた勢いをそのままに力任せに開けて中へ飛び込む。
「戻りました!」
中をろくに確認もせずに言ったその言葉に、応える声は無く。
走ってきたせいで上がった息と吹き出てくる汗に構わず、バタバタと中庭へ行くも、そこにも探す姿は見当たらず。
目につくのは、はたはたと風に揺れている大量の洗濯物。
それは半助ときり丸のもの、それから昨日バイトとして請け負った他人の洗濯物だ。
「........」
半助はどうやら出かけているらしい...そう見切りを付けて、もう一度長屋の中に戻ると、そこには一昨日請け負った、やり途中の風車作りの内職の山があり。
『きりちゃんもまだ子供だろう?』
突然頭の中にさっき言われた言葉が浮かんで、きり丸はびくりと体を震わせた。
—やめろ
『まだまだ遊びたい盛りでしょうに』
打ち消すように制止の言葉を心の中で叫ぶのに、一度頭をもたげたその感情は堰を切ったように溢れ出す。
—嫌だ、やめろ!
本当は学費もとうに貯まっているのだ...。
『たまには息抜きに、ぱっと遊んで甘えなさいな』
そんな事をしたら
—甘える先なんてどこにだってありはしないのに!!
立っていられなくなる...!
がくりとその痩せた膝から力が抜けて。
その場に蹲る。
そうしてフラッシュバックを起こすように脳内に広がる光景。
赤々と燃える見慣れた家々。
聞こえる阿鼻叫喚。
ここに隠れて!決してそこから出てはいけないよ!!
そう言う母の顔を最後に、閉められ真っ暗になった視界。幼い子供が蹲って入るのがやっとなその空間に押し込められ。
その頭上では男達の下卑た笑いとたくさんの悲鳴。
—やめろ!誰か!誰か!!
甘えられる相手はそこで全て失って
声を漏らさないようにぎゅっと歯を食いしばって、自分の意志とは反して流れる涙に悔しさが募って、手のひらの小銭を力一杯握りしめて
きり丸は独りで泣いた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「きり丸ーただいまー」
用事を終え帰り着いた長屋の一部屋、我が家の戸を開けながら半助は中に居るであろう教え子に声をかけた。
日も暮れかけ、さすがにこの時間になれば家に居るだろう。
しかしかけた声には返事は無く。
日の光も射さなくなった家の中にも動く人の気配はなく。しかしすぐに部屋の隅に蹲るきり丸を見つけた。
なんだ昼寝でもして寝入ってしまったのかと、ひとまず視界を広げようと行灯に灯を入れた。
すると中庭の方でひらひらと何かが動く気配がしたので、何気なくそちらに視線をやると、今朝干した洗濯物がそのままではないか。
「おいおい、きり丸!こんな時間まで干してたら湿気るじゃないか!」
自分達の分ならまだしも、仕事して請け負った分を湿気させたら賃金を値切られかねない。
慌てて取り込んで家の中に戻れば、きり丸に目を覚ます様子は無く。
おいおい、お前が持ってきた仕事だろうが...これは教育的指導をしてやらねば。後見人として。
そうして顔を覗き込んで、体を揺らそうとしたその手を止めた。
—涙の痕...
今まで一度として、きり丸の顔にその痕を見た事が無い。
真夜中に数回だけ、すすり泣くような小さな声を聞いたことがあったけれど。
それでも次に半助がきり丸の顔を見た時にはそんな痕跡を見る事はできず、きっとこれは触れてはいけない禁忌なのだと、あえて触れずに来た。
そうか。お前はいつもこうして泣いているのか...。
まだ十の子供であるのに。それでもこうして一人で泣けるその強さ...。
ならば自分はせめて、一人でないのだと教えてやらねば。
決してお前は独りなどではないのだと。
そうして半助は目を細め、起こさない様注意してそっと痕を消そうとその頬を撫でた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
目を開くと視界は真っ暗で、ぼんやりときり丸は宙を見据えたまま、はっきりとしない頭で考える。
今たぶん自分は目を覚ました。
しかしこの暗さからいって朝ではないらしい。
ていうかそもそも寝た記憶が無い。
どういう事だろうなぁと思いながら記憶をたどってようやくハッと思い出した。
やってしまった!
そういえば洗濯物も取り込んでいないし、夕飯の準備もしていないし、明日納期の内職仕事もある!
飛び起きたその同じタイミングで、しかし脇から声をかけられた。
「起きたか」
そちらを見ると半助が明かりを前にこちらに背を向けていた。
「あ、先生すいませ...!おれ...!!」
「ああ、いいから目が覚めたら早くこっち手伝え。明日までだろう。っとその前にまず飯か。ちょっとそれ暖めてくれ」
半助の示す方を見れば、竃にみそうずが用意されていた。
そしてその途中で目に入った、たたまれた洗濯物と、昼間に見た時よりも出来上りの量が増えている風車...。
「先生...」
呼べば振り向いた半助にポンポンと頭を軽く叩かれた。
顔を上げればそこには優しく微笑む顔。
「ほら、早く。さすがに待ちくたびれて腹が鳴る」
そういう半助の言葉に自然と笑みが浮かんだ。
「はい!ちょっと待ってくださいね、すぐあっためますから!!」
ばたばたと土間に降りて竃を焚く準備を始める。
なんだかまるで先生は...
師であるのだけれど、父のようで、兄のようで...友人のようでって言ったら失礼かな...
竃に火を入れながらふっと笑ったら、なんだ?と声をかけられたので、何でもないでーす!
そう言って笑った。
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女性
自己紹介:
メインジャンルはRKRN。
あとBSRも大好きです。
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笹豆腐は生きる糧^^
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リンクフリー
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