文とか絵とかのブログ。パロとか、けも耳とか色々遠慮なく上がります。
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すごく久しぶりに犬神パロです。
書こう書こうと思いつつなかなか書き始められなかったんですが、ようやく書けましたー!
ちょっと今回話しが暗いです...;これから続きを書く上で、ちょっと暗めの話が続くかもしれません;
嫁入りと合体するトコまで行けばかなりアホっぽくなると思うんですけどね...^^;
早くそこまで行きたいです...遅筆のばかん(笑)
先日自分の文の欠点が云々ていう記事を上げたんですが、改めてそこに考えを巡らせると凄くアレです...筆が進まなくなります...自分の癖を見つめて書く事になるので、凄く難しい;3〜4回読み直して気付いたりする感じで;
いかに勢いで書いてたかですよね...勢いだけで生きています...これからもう少し頭も使って生きて行こう...かな?
少しでも改善されてるといいんですが...これからも頑張ります!!><
ちなみに今回(もw)ちょっと暴力表現でます。R指定する程じゃないと思ったので、表記はしてませんが血表現とか苦手な方はお気をつけくださいませ。
すみませんが閲覧の際にはあくまで自己判断の上でお願い致します。
うるさい事言ってすみませんが、よろしくお願い致します。
書こう書こうと思いつつなかなか書き始められなかったんですが、ようやく書けましたー!
ちょっと今回話しが暗いです...;これから続きを書く上で、ちょっと暗めの話が続くかもしれません;
嫁入りと合体するトコまで行けばかなりアホっぽくなると思うんですけどね...^^;
早くそこまで行きたいです...遅筆のばかん(笑)
先日自分の文の欠点が云々ていう記事を上げたんですが、改めてそこに考えを巡らせると凄くアレです...筆が進まなくなります...自分の癖を見つめて書く事になるので、凄く難しい;3〜4回読み直して気付いたりする感じで;
いかに勢いで書いてたかですよね...勢いだけで生きています...これからもう少し頭も使って生きて行こう...かな?
少しでも改善されてるといいんですが...これからも頑張ります!!><
ちなみに今回(もw)ちょっと暴力表現でます。R指定する程じゃないと思ったので、表記はしてませんが血表現とか苦手な方はお気をつけくださいませ。
すみませんが閲覧の際にはあくまで自己判断の上でお願い致します。
うるさい事言ってすみませんが、よろしくお願い致します。
久々知の家を出てから四日目の夜。
それまで無人の社やら山小屋やら、何とか屋根のある場を見つけ雨風を凌いでいたが、この日はそれさえ見つけられずに野宿をせざるをえなくなった。
母からはかなりの額の金子を持たされており、宿を取る事も不可能ではなかったが、一晩二晩野宿をした所で死にはしない。それよりも金が尽きて食べるのに困る方が恐ろしい。
この時代、兵助程の子供でも内容を選びさえしなければいくらでも金を得られる仕事はあるのだが、武家の長男として厳しくも大事に育てられた兵助にはそのような事を知るべくもない。
日も落ち、頼りになるはずの月も木々の葉に隠され大した役にも立たず、視界も効かなくなったために大きく枝を張り出した木の根元にこの日の宿を求めて座り込んだ。
何の目印もない鬱蒼とした山の中で、方角が分からなくなっては面倒だと街道からそれ程離れないよう配慮をしたが、しかしそれは結果裏目に出た。
夜になれば人型をとるようになったハチに、この日も兵助は膝に抱かれて請われるままに言葉を教える。
教えれば教えただけハチと兵助との会話は増える。それが嬉しくて、すっかり最近の夜の日課になっていた。
座り込んでどれ程の時が経ったか、木の葉の間から漏れる月の光も天頂から西の方角へ大分移動した頃。
一日歩き通しのその疲れも影響して、うつらうつらと船をこぎ出した兵助に寝てもいいぞと大きな手で優しく髪を撫でていたハチの手が、不意に止まった。
その動きの変化に意識をとばしかけていた兵助は、ふと目を覚ます。
見上げればハチは人型の精悍な顔に強い眼差しで宙を見据え、その目はギラギラと光っているようで、そこだけが野生動物のような力を宿して見えた。
「——はち」
兵助が小さくその名を呼んだその時。木々の間から薄汚れた男達が姿を現した。
身なりの風情もそうだったが、何より身から出る雰囲気が酷く汚れて見えた。そんな男達が五人、抜き身の刀やら脇差しやらを手にこちらをにやにやと厭らしい笑みでもって見据えている。
「こんな所で野宿とは随分物騒ですね旦那」
潰れた耳障りな声で、先頭に立つ男がハチに声をかけてくるのを兵助は見つめる。
きっと何日も風呂になど入っていないであろう、顔も首も黒く薄汚れ、にやにやと笑う口元から覗く歯は黄ばんで、着物もあちこち解れ、その見た目こそが彼らの身分を物語っていた。
そして手に持つ抜き身の刀。刃こぼれしたその刀身に反射した月光で一瞬露になったそれは、こびりついた赤錆と汚れ...あの汚れには見覚えがある...。
その正体に思い至った瞬間、ぞわりと不快な感覚が背筋を走った。
「こんなところで寝てたら賊に襲われたって文句は言えねぇですよ。なぁ?」
何の反応も返さないハチの態度を怯えと見て取ったか、目の前の男達の態度は増長する。値踏みするような五人分の粘つく視線に身を硬くしたのが伝わったか、ハチは兵助の頭頂にそっと優しく唇を落とす。
「さぁさぁ、怪我したくなければその荷物を頂こうか」
手を差し出すもハチは全く動かない。これはいよいよ怖じ気づいて手一つ動かせやしないかと男達は判断したらしい。一人が進み出て兵助達の脇にある荷物を奪い取ると、後ろに控えた男に向かって放り投げた。
「あ——!!」
その瞬間。
思わず声を上げた兵助と、荷物を投げた男の目が合った。
屈んでいたために酷く間近で合ったその目が、面白いものでも見たように歪む。その禍々しさに対する恐怖で目が逸らせない兵助の小さな顎を、男の汚れた手が無粋に捉えた。
「!!」
その乱暴さに痛みが奔って兵助は思わず目を閉じるが。「こいつは—」間近で聞こえた粘ついた感嘆の声に、背筋を何か気持ちの悪いものが這ったような感覚を覚える。
そしてそのまま力任せに腕を引かれてハチの体から引き離され。
「!—やっ...!」
「お頭!このガキの顔見てくださいよ」
「おい、荷物の中身すげぇぞ!」
その二人の声を聞いて先頭の男がにんまりと笑み崩れた。
「今夜は大層な獲物掴んだみてぇだな」
先の男のように兵助の顎を掴んで顔を覗き込むと、獲物を見つけた肉食獣のように舌なめずりをする。その気持ち悪さに兵助はもはや言葉を出す事も叶わず...。
しかしその時—
地を這うような低い唸りに、無意識に皆が肩を震わせ...目を遣った先には、まるで野生の獣が標的を見定めたかのように、ぎりりと歯を剥き出しぎらぎらと殺気立つ、ハチの双眸がそこにあった。
その迫力にその場にいた全員が一瞬息をのむが、しかし男達は先程の事で臆病者とハチを侮っている。
「おい、俺はこのガキ連れて先戻るぞ。こりゃ稚児趣味の偉いさんに高く売れるだろうさ。お前ら、面倒だからそれ片付けてこい」
残りの四人に指示を出し、お頭と呼ばれた男は肩に兵助を軽々と担ぎ上げその場に背を向ける。
「やだ!ハチ!!」
逃れようと暴れるがびくともしないその腕に兵助はいよいよ恐怖を感じ、声を上げたその時だった。
身を低くしたその体勢から跳ねたハチの体は、次の瞬間に犬の姿に変化して目の前の男に飛びかかる。体の平衡を崩し倒れかけたその喉元に、深く食らいつくと吹き出した鮮血の合間でヒュッと空気が漏れる音を最後に、男はその場で絶命した。
「なっ!!」
目の前で起こった光景に付いていけずに、呆然とする男達にハチは次々と襲いかかる。飛びつき倒れた体に乗り上げるとその喉笛に食らいつき、鋭い爪で目を抉り眉間を突く。
背後で上がる悲鳴が聞き覚えのある声である事に気付き、異変を感じてお頭と呼ばれたその男が振り向いた時には、四人全ての命は既に果てていた。
先程まで仲間であった男達の成れの果てと、血塗れた大きな犬と。そして殺せと命じた男の姿はそこにはなく。
しかしその男も起こった事態を理解する間もなく、飛びかかったハチの爪で腹を裂かれ喉に喰らいつかれて息絶えた。
立ったまま絶命したその男が体を支える力をなくし、頽れるその肩から全てを見ていた兵助は、放心したままにずるりと落ちて。
しかし地面に倒れ伏すその前に、人型に戻ったハチの腕に支えられた。
いつもと変わらない暖かく優しい腕。力強いその腕。その感触に気がついて見上げた顔は、事切れた男達の血でもって真っ赤に濡れていた。
その禍々しさから目が離せずに、言葉もなく見つめる兵助の顔を、ハチは心底不安げな顔でもって覗き込む。
「へいすけ、どっか いたくないか?だいじょぶか?」
その言葉に、ぼろりと涙が落ちた。
「ごめん...ごめんハチ...ごめん....」
あふれる涙と一緒に、絞り出すように謝る兵助の様子にハチはおろおろと慌て兵助の体のあちこちを確認する。
「どうした?どっかいたいか?どうした?」
その言葉に何度も首を左右に振って見せて、それでもひたすらに謝り続ける。
あの優しく賢い犬だったハチをこんな風にしてしまったのは、全て自分のせいなのだ。
「私のせいだ...ハチがこんなことしなきゃいけないのも...ごめん私のせいだ...」
ごめん、ごめん、ごめん
犬神は主人を、降り掛かる厄災からその身をもって護るという。
全て自分の身勝手な我がままで、そんなあやかしの存在にしてしまった....。しかし。
兵助の言葉にハチはきょとんと首を傾げる。
しかし。そう思う事までが、あやかしを穢れと扱いハチに対し謝らずにいられない、その心までもが人の身勝手さなのではないのか...。
それが犬神の性ならば。
それをさせたくないと思うのならば。
ならば自分はそれをさせないだけの強さを身につけなければならない。
ごめん、ごめん
きっと強くなるから。
泣きじゃくる兵助を護るように、ハチはぎゅっと抱きしめる。愛おしそうに擦り寄るハチの体を抱きしめながら。
ハチがこの優しさで居られるように。この優しさを護れるように。
きっと強くなってみせる...。
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自己紹介:
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あとBSRも大好きです。
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