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文とか絵とかのブログ。パロとか、けも耳とか色々遠慮なく上がります。
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先日こっそり上げた、うさぎコンビの続きが書けたので改めて上げます!5-いコンビが今とても熱いです。なんであんなにかわいいの...^///^
今回「お家」の話しになってるので、何て言うかまさかなシリアス展開?ですか?この前書いた三郎のも微妙にシリアスっぽかったけど^^;
どうも文になるとギャグっぽいのは難しいです...;仕方ないよね元々中二だもんね...(笑
ところで「メ.アリ・ア.ン」が今回出てきますが、どうもどのキャラ当てはめてもしっくりこなかったので、今回はカタカナ表記のままで名前出してます;一人だけカタカナ表記で違和感あると思いますが、そこはあの....心意気でスルーして頂けると...←
ちなみに原作では「女中」と言われてますが、ちょっと私の勘違いのせいで勘ちゃんの妹に...^^;書き始める前に気付いたんですが、もう修正するのもキツかったのでそのままで...;原作ファンの方すいません;

今回の話しですが、一応まだ竹谷と久々知は出会ってません。ていうかこの話しがそのまま2の笹豆腐に繋がります実は^^;
そうこのすぐ後に出会う流れです。そして実は書いてる途中でハッと気付いてそんな流れにしたという...勢いでいきt(ry

今回少ーしだけ久々知がビッチなんだぜ表現をしてます^^;竹谷以外に肌を許す久々知なんて一切受け付けないわ!!って方はご注意ください。
といっても最中描写がある訳でもないので、本当にこれっぽっちも受け入れられないという方だけご注意!
あ、ちなみに相手は勘ちゃんじゃないですよ(笑




兵助と俺の付き合いはかれこれ何年になるか...物心ついた頃の記憶には既に兵助の姿があるから、かなりの年数にはなるだろうと思う。
兵助の家とは縁戚関係にあって、子爵家である俺の家の本家筋に当たる。兵助の家が伯爵の階級を頂いているので実質階級としては俺の家が下であったけれど、幼い子供にとってはそんなものあっても無くても関わりがない。一人っ子である兵助の遊び相手にと、妹のメアリ・アンと二人でよく本家へと連れて行かれていたために、まるで兄弟であるかのように育った。
こぼれてしまうんじゃないかと心配になるような大きな目、長く豊かな睫毛。きめ細かい白い肌。兵助は一見すれば女の子と見間違う程の風貌に、更に何事もすぐに飲み込んでしまう聡明さを持ち合わせた、そんな子供だった。
両親からも親戚からも将来が楽しみだと言われ育った子供は、しかし「兵ちゃん」「勘ちゃん」とお互いが呼び合うその形を「兵助」「勘右衛門」と変えた頃、唐突に失望の対象となったのだった。

「おはよう、勘右衛門。これから城か?」
よしよし今日は遅刻の心配はなさそうだと、愛用の懐中時計の針が示す位置を確認して、うんうんと一人で納得していた時だった。
背後からかけられた声に、突然の事で頭の上に伸びる自慢の耳が僅かに揺れる。それからその聞き覚えのある声に、思わず改めて時計が指す時刻を確認してしまった。
現在朝6時20分。
女王の秘書を務める俺は、7時に女王が起きるのに合わせて毎朝城へと上がる。6時ともなれば起き出す者も決して少なくはないが、しかしこの声の主については別だった。ましてやここは外。この時間に活動しているなど長い付き合いの中でもほとんど見た事がない。
「どうした兵助、今日は随分早いじゃないか」
振り向き様にそう声をかけると、予想通りそこには見慣れた幼なじみの姿があった。
俺の言葉に兵助は僅かに肩を竦めてみせて、
「本当はもっと早く出てくるつもりだったんだけどな」
そう言った。
その言葉の意味を図りかねて、どこかに出かける気だったのかと問いかけようとしたその時。
ネクタイを締めず緩められた首元に付いた、小さな鬱血の跡が二つ目に飛び込んできた。
...ああ...見つけてしまった...
「...朝帰りか...」
漏れる溜息を止める事もできず、眉間を抑えて俯いた俺に兵助は事も無げににこりと笑ってみせる。
「昨日行った晩餐会で会ってな。どこぞの侯爵家だとか言っていたか...えーと...名前は何だったかな...」
「...いやいや...わざわざ報告してくれなくていいから...」
せめて名前は覚えてやれよ...
いつもの事ながら、相手の事が不憫でならない。いつだって夢中になるのは兵助の相手をした側ばかりなのだから。
呆れる俺に、兵助は少しの間無言でいたが、ふと話し出したその声の静けさに思わず顔を上げると穏やかに微笑む兵助と目が合った。
「お前とメアリの二人だけは昔から変わらず接してくれるな」
幼い頃、周囲の大人達は兵助に対してかなりの期待をかけ接していた。見目もいいし才気もある。きっと立派に久々知の爵位を継いでくれるであろうと愛情を惜しみなく注いでいた。
しかし年頃になり発情期を迎えると、なにが作用したか兵助のそれは収まりを見せず。そのままあちらへこちらへと遊び歩くようになった。そんな兵助に対し、それまでちやほやしていた大人達の態度は一変し、失望の色を隠しもしない。
「...お前も少し落ち着いたふりをしてみせれば良いんだ。久々知の家の事だって...」
別に自分を押し殺せというんじゃない。少し我慢して落ち着いたふりをしてみせれば、周囲だって大人しくもなるだろう。
しかしその言葉に兵助はふっと自嘲気味に笑ってみせる。
「仕方ないよ勘右衛門。これが俺だ」
『三月うさぎ』と呼ばれるようになったその時から、兵助は自身を嘲るような発言をするようになった。
「あの家もお前が養子に入って継げばいい。尾浜の家はメアリに婿を取ればいいだろう。勘右衛門になら安心して任せられる」
笑う兵助に、眉間に皺を寄せて否定の意を表してやれば困ったように微笑まれた。
「元々はメアリを兵助に嫁にやるって言う話しもあったんだ。だからあいつだって花嫁修業を—」
「それこそ止してくれ」
不満を込めた話しは兵助の否定で遮られる。
「メアリは俺にとっても大事な妹のようなものだ。そんな苦労するのが分かりきった未来なんて歩ませたくないぞ」
兵助は綺麗で聡明で優しくて、根っこにあるものは昔も今も何一つ変わらない。ただ『三月うさぎ』になっただけだ。それだけなのに周囲はその上辺の部分だけを見て責める。
「...兵助があいつを妹のようなものだって幸せを願ってくれるように、俺だってお前を兄弟のようなものとして幸せを願ってるだけなんだ...」
幼なじみである俺は『三月うさぎ』になった時の兵助の苦悩を知っている。あの時どれだけ苦しんで今の兵助があるのかを。だからこそ幸せであれと願わずに居られない。
俺の言葉に、兵助は大きな目をまん丸に見開いて、それから目を閉じ俯く。その顔にここ最近ではほとんど見る事ができなくなった優しい、柔らかい微笑みを浮かべて...
「勘右衛門...」
「ん?」
「お前、時間は大丈夫なのか?」
...時間...?
一瞬時間が止まった後、我ながらもの凄い俊敏な動きで懐中時計を取り出す。その時計が示す時刻に....
「ぬぁああああああ!!!遅刻するうううううう!!!」
あらん限りの声を上げて城に向かって走り出す。怒られる怒られる怒られる!!あのどSな女王に怒られる!!!
「ごめん!兵助!また今度ゆっくり話そうな!!」
走りながら振り向いて声を上げると兵助は笑いながら手を挙げた。それに同じく手を挙げて返すと今度こそ城に向けて全力で走り始めた。

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「おはよう勘右衛門。今日も酷い息切れだな」
何とか間に合って女王の居室へ行けば、女中の手を借りて身支度を整える女王にぜぇぜぇいう呼吸をからかわれた。これがもし間に合っていなかったなら、からかわれるだけでは済まないだろうなと思うとぞっとする...。
「そんな勘右衛門に今日一番の仕事を申し付ける」
早速来た。起きて早々言い出す事はだいたい決まっている。
「今日は庭園で茶会を開く。皆に伝えよ。来れない者は分かっているなと」
女王の顔の楽しそうな事...。
ようやく落ち着いた呼吸で返事をすると、断って退室する。
まずは厨房に行き指示を出さねばならない。いつ何時言い出すかも分からない女王のパーティーにいつでも対応できるよう、食材とメニューは常に準備してある。それから設営と招待状と。呼び出す相手は爵有者と騎士号を受けた者。これはいつもと変わらないので、招待状には予備がある。
やらねばならない事を指折り数えて確認をする。週に何度も催される女王のパーティー。今更戸惑う事もない。
廊下を行き着いた先、厨房に続く扉を開けて大きく宣言をした。
「今日は庭園でお茶会です!急ぎメニューの確認を!」
さぁ、この一言で今日一日が大きく動く。

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