文とか絵とかのブログ。パロとか、けも耳とか色々遠慮なく上がります。
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おっさん竹谷続きです!
今回はそれ程暗くないかな...ていうかちょっと和やか...?いや「和やか」の定義をどこに置くかにもよりますけども^^;
今回なんか凄く長くなってしまいました...;一区切りごとに同じくらいの長さにできる事が文章の巧い下手に影響されると前に聞いたことがあります...それを踏まえると実にアイタタタなこの結果...いや、踏まえる必要もなくアイタタタな文才ですが;
分けて上げようかとも思ったのですが、なんだかやはり分ける感じじゃないと思ってしまったので、思いきって上げる事にします^^;読者さまに不親切なブログですみません;
ところでこの前気付いたんですけど。
ずっと「おっさん竹谷」が書きたくて作った話しって言うのは以前から言ってたし、その割に久々知の方が今後も目立つだろうとも言ってました。
しかしその事に気付いていたにもかかわらず何故か盲点だったこの事実...。
「竹谷をおっさんにした時点で、久々知もおっさんになるではないか」
気付いた時の衝撃は筆舌に尽くし難いものがあります...(遅すぎる
おっさん久々知はとても物腰の落ち着いた色気に溢れたおっさんであると信じて疑いません...しかしなんだか久々知は永遠の14歳な夢もどうも捨てきれない...だから個人的には、ちらっと見てみたいのです。おっさん久々知...。ちらっとでいいの...。
なのにこの、おっさん久々知出ずっぱりフラグ...!!
そんな感じ(どんな)で下におっさん竹谷の続きたたみますー^^
今回はそれ程暗くないかな...ていうかちょっと和やか...?いや「和やか」の定義をどこに置くかにもよりますけども^^;
今回なんか凄く長くなってしまいました...;一区切りごとに同じくらいの長さにできる事が文章の巧い下手に影響されると前に聞いたことがあります...それを踏まえると実にアイタタタなこの結果...いや、踏まえる必要もなくアイタタタな文才ですが;
分けて上げようかとも思ったのですが、なんだかやはり分ける感じじゃないと思ってしまったので、思いきって上げる事にします^^;読者さまに不親切なブログですみません;
ところでこの前気付いたんですけど。
ずっと「おっさん竹谷」が書きたくて作った話しって言うのは以前から言ってたし、その割に久々知の方が今後も目立つだろうとも言ってました。
しかしその事に気付いていたにもかかわらず何故か盲点だったこの事実...。
「竹谷をおっさんにした時点で、久々知もおっさんになるではないか」
気付いた時の衝撃は筆舌に尽くし難いものがあります...(遅すぎる
おっさん久々知はとても物腰の落ち着いた色気に溢れたおっさんであると信じて疑いません...しかしなんだか久々知は永遠の14歳な夢もどうも捨てきれない...だから個人的には、ちらっと見てみたいのです。おっさん久々知...。ちらっとでいいの...。
なのにこの、おっさん久々知出ずっぱりフラグ...!!
そんな感じ(どんな)で下におっさん竹谷の続きたたみますー^^
八左ヱ門の部屋へ行った夜から更に4日目の朝、兵助と勘右衛門が自室で身支度を整えていると勢いよく部屋の障子戸が開けられ、凄い剣幕をした、ろ組の名物コンビが飛び込んできた。
「おいお前達!聞いたか!」
「...なにを?」
朝の挨拶もなく開口一番、勢い込んでそう聞く三郎に気圧されたように身を引いた二人に、戸口で同じく興奮した様子の雷蔵によってその朗報はもたらされた。
「八左ヱ門が戻ってきたんだって!今保健室にいるらしい」
「ほんとか!?」
その言葉に勘右衛門は思わず腰を上げ、兵助は無言で目を見張る。そんな二人を「ほら早く行くぞ!」と三郎が追い立てるような仕草で急かすと、すかさず立ち上がった勘右衛門は戸口へ向かい。
しかし部屋を出る所でぴたりと足を止めた。
「—兵助?」
振り向いた視線の先には、床に座り込んだまま身動きが取れない兵助の姿があった。
呼ぶ声に上げた目を見て、勘右衛門は眉を寄せる。普段の兵助はあまり表情から心の内を探れない。それが今、酷く動揺した心の内をはっきりとその瞳に映し出していた。
会いたい怖い怖い会いたい怖い
そんな気持ちの板挟みで、兵助は立ち上がれない。
兵助から目を逸らして振り返ってみれば、片眉を上げて様子を伺う三郎と、気遣わしげに眉をひそめる雷蔵。そんな二人に小さく頷いて見せると、中に戻って兵助と視線を合わせるため膝を折った。
「俺達は先に八左ヱ門の様子を見に行くから、お前は気持ちの整理がついてから行くといいよ。でも後でちゃんと顔を見に行くんだぞ?」
その言葉に小さく頷いたのを確認して勘右衛門は再び立ち上がった。背を向けると小さく、しかしはっきりと「すまない」と謝る声が聞こえ、勘右衛門は眉を下げてわざと乱暴にぐしゃぐしゃとその頭を撫でた。
「じゃあまた後でな」そう言って保健室へと向かう三人の背を見送って、兵助は重く深い溜め息を吐いた。
何と不甲斐ないことか...。
八左ヱ門の腕を切り落としてから6日間。勘右衛門の言う『気持ちの整理』などとうにつけられていて当然の日数があったというのに、いざ八左ヱ門の名を聞けばこうして身が竦んでしまう。
状況的にも元気とまではいかないだろうが、それでも八左ヱ門として生きているその姿を確認して話しをしたい気持ちも確かにある。しかし同時に自分の犯した所行を責められるのではないかという怖れもあって尻込みをしてしまうのだ。
五年と数ヶ月という月日を親友という立場で接してきた。だからこんな場面で人を責めるような人間ではないと頭では分かっている。しかしそれは第三者から見た場合で、当時者となった今では果たしてそうであろうかという不安が湧いてどうしてもそれから逃れることができなかった。
もう一度重く深く溜め息を吐いて立ち上がる。やはりまだ保健室に向かう勇気は出ない。そんな自分に失望しながら、一人食堂へと向かった。
その日一日の授業はそわそわと落ち着かず何だか身が入らなかった。食事も摂らなければ体が保たないから無理矢理詰め込みはしたものの味がよく分からなかった。
「八左ヱ門が兵助と話したい事があるから後で来るように言ってくれってさ」
朝、始業間際に教室に入ってきた勘右衛門は、兵助の隣に座ると真っ先にそう告げた。その言葉にぎくりと肩が強張る。
「...話したい事...?」
内容は知らないよと肩を竦めて見せて、「昼休みはきっと下級生の子達で賑わうだろうから夜に行くといい。しばらく保健室に寝泊まりらしいから」そう言った。
顔が強張っているのを自覚しつつ、少し躊躇った末にその言葉に分かったと頷く。
「それで八左ヱ門の様子は?」
聞いた言葉にしかし勘右衛門は首を左右に振った。
「それは夜に自分の目で確かめてこいよ」
そう言って教えてはくれなかった。時々勘右衛門は容赦がない。
そうして兵助は支度を全て済ませて後は寝るだけという段になって一人保健室へと向かった。
保健室が近くなるにつれて歩みが遅くなるのに自分で気付く。八左ヱ門の顔を見て安心したい。しかし顔を合わせるのが怖い。
「勘右衛門についてきてもらえば良かったかな...」
落ち着かない気持ちをごまかすためにも、そう一人声に出して言ってみるが、しかし持ちかけたとて承諾してはくれなかっただろうと思う。
歩みを遅くしても歩んでいる限りは目的地には到達する。『保健室』と戸口にかけられた木札をちらりと確認して、兵助は動きを止めた。
この戸の向こうには八左ヱ門がいる。この戸を開ければ...
開ける事を躊躇って戸口に佇んでいると、その時唐突に内側から戸が開けられた。
「ああ、久々知君でしたか。竹谷君ならまだ起きてるからどうぞ」
中から顔を出したのは保健教諭の新野だった。
大袈裟なまでに肩を揺らしてしまい気まずげにする兵助に、新野は穏やかに笑いかけてその横をすり抜けた。
「私はちょっと外すから。竹谷君もまだまだ本調子では無いし程々にね」
そう言って兵助の背を押し中に入れて、有無を言わさずに戸を閉めた。その強引さに戸惑って閉まった戸を見つめていると、立てられた衝立の向こうから声をかけられる。
「兵助か。ほら早くこっち来いよ」
六日振りに聞いたその声は最後に聞いた声より幾分力なく掠れたように兵助の耳に届いた。呼ばれたからにはもう逃げる事もできない。心を決めて衝立の向こうへ回り込むと、気怠げにゆっくりと体を起こす八左ヱ門が居た。
新野の言った通り、体の調子はまだ良くないらしく顔色は青白い。記憶の中では引き締まっていたその頬も少し肉が削げて窶れたようだ...。
その顔から目が離せなくなる。
「ほら座れよ」
傍らで立ち尽くす兵助の様子に八左ヱ門は笑みを浮かべて床の座布団を目で示され、座ると目線が合った事で自然と右腕へと目がいってしまう。
左腕は膝にかけられた布団を抑えるように乗せられているのに、右腕はそこに無い...。本来ならば出ているはずの袖口からは何も見出せない。
その視線を受けて、八左ヱ門は右腕を少し揺らしてみせた。その動きに袖が僅かに乱れ包帯がまかれ棒のような二の腕の先が見えてはっとする。
まだ腕は痛むようで、その痛みに堪えるように顔を強張らせて、しかしその顔は微笑む。
「ヘマしちまったよな」
静かに言うその声に兵助は顔を上げられずに、布団の模様に目をやって絞り出すように言う。
「すまない...八左ヱ門....」
その呟きに少しの間を開けて言葉が返る。
「...なんでお前が謝ってんの?」
下を向いている事で八左ヱ門がどんな顔で言っているのかは分からない。しかし静かなその口調に酷く緊張している自分に自覚して、自然手を握りしめれば湿る感触に眉を寄せた。
「だって...その腕を落としたのは—」
最後まで言いきるその前に、俯いた頭をペシリと音が出るほどに叩かれた。
「この阿呆」
驚いて頭を抑え思わず顔を上げると、そこにはむっと睨む八左ヱ門の顔があった。
「なんで朝あいつらと一緒に顔見せなかったんだと思ったら、お前そんなくだらない事を考えていたのか」
「くだらないって...」
言われた言葉に意表をつかれて目を丸くする兵助に八左ヱ門はさらに言い募る。
「くだらないだろうが!俺は自分の未熟さのせいで毒にやられた。あのままいったら俺はあそこでじきに死んでた。あの毒に殺られるのを防ぐには体にまわる前に腕を落とすしか無かった!」
「………」
兵助の目をしっかりと捉えるように見据えて八左ヱ門は続ける。
「俺が生きるためには、あの処置はどうしたって必要だった!お前の判断は正しかった!」
その強い眼差しから目を逸らせずに、掠れつつも同じくらい力強いその声を聞く。
「今在る俺のこの命は、お前に貰った!」
そんな筈は無い。八左ヱ門はいつだって生命力に溢れて誰に頼らずとも生きていけるような強い男で、毒や四肢の欠損も自らの生きようとする力で打ち勝った。
それでも。
それでもその言葉に兵助の八左ヱ門に対する怖れは消え失せた。本当に何を怖れることがあっただろう。
太陽に愛された...いや、太陽のような男だ—
兵助はまた改めて、そう思った。
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